症例紹介

残っている下あごの４本の歯に白い丸かぶせを入れて、残りの欠損部（歯を失った部分）に、下顎はバネの見えにくい部分入れ歯（エコ・スマートデンチャー）を、上顎は同じく総入れ歯を使用した症例

○治療期間…約３ヶ月

○費用…約５０万円

○治療歯数…２８本（全体）

術前	術後
術後使用の上下入れ歯と白い丸かぶせ

どこかに部分入れ歯（エコ・スマートデンチャー）が入っていますが、色調が歯茎に溶け込んでパッと見ても自分の歯のようになっています。外した状態では金属が使用されておらず、指で強く押し曲げても折れることはありません。また、金属アレルギーの方にも使用していただけます。

このケースでは、下顎の左右６歯の欠損を補いました。

○治療期間…１ヶ月半

○費用…約１５万円

○治療歯数…６本

術後写真

上の前歯の４本を治療した症例です。左側の３歯は既存の丸かぶせの縁に金属色が露出していて、右側の１歯には色の合っていない詰め物が擦り減った状態で放置されています。

術後の丸かぶせは、色調も上下左右の歯になじんで患者さんにも満足していただけました。

○治療期間…約２ヶ月

○費用…約３０万円

○治療歯数…４本

術前	術後

この患者さんは、笑ったときに口元に光った銀歯（上下の奥歯）が気になるために、目立つ部分の上下左右の９本のやり直しを希望されました。

そのうち５本の歯は歯の神経の処置を行い、最の奥歯の左右（上顎）２本を除いて、患者さんの希望により少し白めの色調にて丸かぶせを製作しました。

「大きく笑っても白い歯が輝きます。」と好評です。

なお、使用したのはレジン前装といい、経時的に少し黄ばむことがあります。今回のケースは奥歯のため、自費となりました。（前歯なら保険が効きます）

○治療期間…約４ヶ月

○費用…約２１万円

○治療歯数…９本

術前	術後

術前の状態では、上顎の前歯（右側）の痛み、しみを訴え来院されました。

上・下にわたり抜歯が必要な歯が合わせて７本ありました。ほかに、痛みを解決するために、歯の神経の処置をした歯が４本、部分入れ歯によって補ったのが上下合わせて９歯ありました。

また、治療中に歯石の除去と歯のクリーニングも行ったケースです。

○治療期間…約４ヶ月

○費用…約８万円（トータル）

○治療歯数…１９本

術前	術後

抜歯が必要な歯、治療途中の歯、大小のムシ歯に侵された歯が全体にわたってみられました。

抜歯した歯は３本、神経の処置をした歯は１２本、ムシ歯の治療として詰めた歯は７本となりました。

入れ歯は選択せず、ブリッジ（固定式）を３ヶ所、丸かぶせは７本使用しました。

歯石の掃除、日頃のブラッシングの指導も十分に行いました。

○治療期間…約１０ヶ月

○費用…約２０万円

○治療歯数…２０本

術前	術後

術前の時は歯の表面に多量の歯石、プラーク、ステインが付着しており、日頃のブラッシング時も出血が多くみられた方です。

ブラッシング指導、歯石除去、P．M．T．C．を行ったことで、歯ぐきの色と形態に改善がみられました。

術前	術後

いずれも歯石、ステイン（着色）付着がみられ、とくに左の写真ではタバコ（この方は月に30本吸うヘビースモーカー）によるヤニの付着が顕著です。

歯石の除去を行うことで、歯と歯ぐきの境界も明瞭になり、ブラッシングの効果もより向上しますし、口臭の予防にもつながります。

症例２　ＣＣＤ	症例３　ＣＣＤ
上：術後 下：術前	上：術後 下：術前

この方は年に１度のペースで歯石の掃除に来院されていますが、上下全体に渡り、ムシ歯も見られず歯列のバランス（咬み合わせ）もほぼ理想的といえる状態です。そのためメンテナンスも容易で強い抵抗力をもった良好な環境を保っています。

歯石の除去を行うことで、歯と歯ぐきの境界も明瞭になり、ブラッシングの効果もより向上しますし、口臭の予防にもつながります。

※　歯石、プラーク、ステインは一度除去してもいずれまた必ずは付着するものです。毎日体を洗うように口腔内も定期的（体調や口腔環境によって個人差はあります）にメンテナンスをしましょう。目安は半年から１年の間隔にすると良いでしょう。

上あごの歯ならびに隙間と、並びきれなかった２本の歯が内側に位置しています。

隙間を集め。２本の歯を並べ、全体のバランスを修正して仕上げました。隙間が足りたため、抜歯せずに施術したケース

○治療期間…約２年

○費用…約５０万円

術前
術中
術後

下あごに対し、上あごが前方に位置しているため、いわゆる『出っ歯』状態になっていました。

この改善のために上の奥歯２本を抜歯し、そのスペースを利用して、前歯を後方に引っぱって咬み合わせを仕上げました。

○治療期間…約２年半

○費用…約７０万円

当院では、術前にカウンセリングを行い、患者さんに納得いただいた場合にのみ施術しています。

矯正は、個々の歯の位置の修正を行うことにより、見た目はもちろん歯の機能（咬む、話す、歌うなど）の改善が目的となります。

隙間が不足しているケースでは症例２のように、しばしば抜歯（健全、不健全問わず）が行われます。しかし歯数が減っても、機能的にも安定した咬み合わせは、ムシ歯や歯周病の予防にもつながり、ひいては歯の寿命の延命にもなります。

術前
術中
術後

当院ではマウスピースに専用のジェルを入れて、睡眠中（できる限り毎晩）に使用する方法（ホームブリーチ）を行います。

ジェルによって歯の表面に科学反応を起こし、影響のない範囲で脱灰をします。マウスピース使用中はフッ素入りのペーストでブラッシングをしていただくことで、過度の脱灰（＝ムシ歯化すること）を防止しています。

また、白くなる度合いは個人差もみられます。基本的にタバコは禁止。着色性の強い調味料を使用した料理（カレー、ミートソース等）は極力控えていただきます。

○治療期間…約１ヶ月

○費用…約５万円

術前
術後

歯ぐきの黒ずみは、皮膚のホクロやしみと同じもので、メラニン色素が沈着して発生します。

また、患者さん本人がスモーカーだったり周囲にスモーカーがいて受動喫煙状態になっている方は、黒ずみの進行が報告されています。

当院では薬品を塗布して化学反応を生じさせることで、メラニンを除去する方法を行っています。

○治療期間…約２０分

○費用…約１万円

術前	術後

ムシ歯がなく、上下がバランス良く咬み合っています。上下ともいわゆる『すきっ歯』の状態ですが、永久歯の大きさは乳歯より大きいことから、ある程度の隙間がある方が永久歯との交換には有利（＝永久歯での正常な歯列に近づきやすい）といえます。

比較のため、下あごには隙間がありますが、上あごには隙間がない歯ならびの状態も見てください。将来的に上あごはスペースが不足し、乱ぐい歯や八重歯となる可能性がうかがえます。

理想的な乳歯列
上あごにスペースがない歯列

垂直（上下）的不正咬合歯列

垂直（上下）的な不正とは、咬み合わせとの深さ（ここでは奥歯が咬んだ位置での前歯の重なり具合）の異常です。左の写真は咬み合わせが深く、上の前歯が下の前歯を殆ど覆い隠してしまっています。

こちらのお子様は下唇を吸う癖があり、いわゆる出っ歯の傾向がみられました。

右の写真は逆に咬み合わせが浅く、上下の前歯が開いてしまっています。この状態では前歯で咬み切ることが困難で発音にも影響が出る可能性があります。下で前歯を押す癖により徐々に開いていきました。

水平（前後）的な不正は、奥歯が咬んだ位置での前歯どうしの前後的なズレが大きい場合の不正咬合です。

深い咬み合わせ	浅い咬み合わせ

水平（前後）的不正咬合歯列

左の写真は、上の前歯が下の前歯よりも前方に位置している『出っ歯』の状態です。指しゃぶりによって引き起こされました。口元が広がりいつも口が開いた状態になり易くなります。

右の写真は逆に上の前歯が下の前歯の後方に押しやられ『受け口』になっています。放置によって将来的には発音の違和感に加え横顔が凹型になり、『おもなが』な見た目になる傾向があります。

垂直的、水平的不正咬合は幼児期の悪習癖（指しゃぶり、舌癖、吸唇癖）を原因とするものが多く、永久歯を交換した後も、その状態のまま推移するといわれます。

不正咬合によりムシ歯や歯周病リスクが高まるだけでなく、審美性（見た目）や機能（発音）などにも大きく影響するもので、この時期の悪習癖の改善により、不正咬合化を予防できるケースもありますので、親御さんには注意深く観察していただきたいのです。

『出っ歯』歯列	『受け口』歯列